皆様、お久しぶりです。
日本から来てくれていた母が無事日本に帰国したのが先週の木曜日、それからブログを書こう、書こうと思いながらも、例のアレルギー性気管支炎が治らず、無気力な日々を送っておりました。
今でも夜の咳止めシロップは手放せませんが、咳はだいぶまっしになりました。 あと、咳をしすぎて胸からお腹にかけて超筋肉痛・・どんだけ筋肉が弱いんですかっていうね 笑。咳はめちゃくちゃ苦しいけど、もしかしてこのまますんごいお腹がまっちょになったりして!と期待しましたがそんなおいしい話はありませんでした 笑。
母が来てくれていた時の事から書こうと思ったのですが、今日は、フランス生活トップ5に入る驚き事件(!)が起きたので、自分の気持ちが新鮮なうちにその事件についてレポートします。
事件の発端は、またまた畑について・・・・前の畑事件は
こちら
私は、社宅の前にある共同畑で家庭菜園を楽しませてもらっているのですが、そこで事件は起きました。
そもそも、この家庭菜園、真剣に取り組んでいるのは家の前の奥さんと私だけ。
他の人はしたいと言いながら結局最後は草ぼうぼうにして放置します。
その畑の一角に、今年の春に引越しをした相方の同僚とその彼女が植えていたイチゴがありました。
2人は、社宅を出て家に住み始めました。畑は当然去年のまま放置で引っ越したわけですが、正直、残ったイチゴが邪魔でした。
家の前の奥さんも私も「新しい家に持っていけば?」となんども言いました。それでも放置。
相方が仕事でつながりがあるし、彼女の事も知っています。家に食事に来たこともありました。
ほっておくことが出来なくて、自分の畑の面倒を見るついでに草を引いて水をあげていました。
そしたら、驚くことに、たっくさんイチゴがなりました。本当にいっぱい、去年は全然だったのに!
「いちご、たくさんなっているから採りに来たら?」となんども言いました。それでも何もしない二人。
観察していると、たくさんなっているイチゴが熟れて腐り始めました。
もったいない、と思った私はくそ暑いなかイチゴを摘んで、相方に、その同僚にあげてというと、仕事に来るのは明日だと。消防士の仕事は、24時間勤務なので、明日彼が仕事に来て、その次の日家に帰るまでに、イチゴが傷むとダメだと思い、イチゴジャムを作りました。
イチゴジャムが2瓶半できたので、うちには半瓶分だけを残し、1瓶はお迎えのお家に、もう1瓶は2人にあげました。
イチゴジャムをあげた次の日、午前中畑仕事を少しして、夕方にパセリを取りに畑に行ったら・・・・・・・・
昨日まであったイチゴの苗が全部跡形もなく抜かれていました(!!!!!)
驚いて、家の前の奥さんに聞いてみたら
「ああ、さっきアマンディン(彼女の名前)が来てイチゴの苗を持って帰りたい、といってきたの。あなたの苗だからどうぞと言ったわよ」と教えてくれました。
私・・・・空いた口がふさがりませんでした。
春から何回も苗を植え替えればと言っても無視。
誰がせっせと水やってたと思ってんねん!私があげてなかったら今頃枯れてるわ!
せっかくのイチゴが腐ると思って、面倒くさいと思ったけどジャムにして、
そんで、ジャムをあげた次の日にお礼もなしに全部根こそぎ引いて帰るって
「いちご泥棒!」と言われたような気持ちになりました。
もう、悔しいやら、情けないやら、阿呆らしいやら・・・久しぶりに泣きました 笑。
「私バカやん!」と言ったら相方氏が・・・
「君がそうやって人に親切にすること、本当に尊敬するし、そんなところが大好き。でも、ここにいる人は誰一人としてそんな君の気持ちを感謝するどころか、気にも止めない。だからこれからは自分たちも彼らと同じように自分たちのことだけ考えよう。」と言われました。
その後、相方はその同僚に「その行動は不謹慎でしょ」と抗議しました。すると、彼女から私に電話がかかってきて「本当にごめん。そんなつもりは全くなかったの。イチゴの苗をあげるから許して!」といってきました。
だから、イチゴが欲しかったんじゃないっつーの!!!!
君の失礼な行動に傷ついたって言ってるんでしょ、一言「ジャムありがとう。美味しかった!ジャムをもらってイチゴの事思い出したからイチゴの苗、うちに持って帰るね!」と言ってくれればよかっただけのこと。
それでも、二人は私たちが怒った理由は「イチゴが食べたかったのに、全部持って帰りよった!!」からだと思っているのです。 違うっていうのに!
フランス人全員とは言いません。でも、ここには本当に、思いやりという言葉が存在しないように思います。
良い意味でも悪い意味でも個人主義。
他人の為に何かしなくちゃという気持ちはない。
逆にいうと何かしてもらおうとは思っていません。何かしてもどういう気持ちでその人がしたのかとか深くは考えないんです。「物好きやなあ!」と、もしそういう人がいたら遠慮せずに利用します 笑。
だから、そう、私が余計なことをしなければいいだけのこと。
お節介しなければいいだけの事なんです。
親しい友人でもない限り、
他人の問題は他人の事、自分の事じゃないからと見て見ぬ振り。
何か頼まれてもしなくていい、だって相手は頼んでもしてくれないんだから。
だから、こっちがいろいろ考えても無駄、そういうことはもうやめてやる!!!!とおもった私。
ーーーーーーーーーーーーーー1日後ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
って・・・・・・・・・・
そんなん、全然私らしくない!!!!!!
みんながそうだからって、自分も同じようになりたくない!!!!!
みんなを見習って、より良い自分になるのならわかるけど、
わざわざ悪いところを見習わなくてもいいやん!!!
どうせ同じにするなら今よりも気がつく人になりたい!
周りの人の驚きの行動に懲りて、自分らしさを諦めるより、
みんなの行動にめげない強い人になりたい!
ブー子がこんな人になったら悔やんでも悔やみきれへんわーーーー!
と、1日で考えを変更した私です。
それにしても、「最近フランスにも慣れてきたーーー!この社宅にも少し慣れてきた、やっぱり石の上にも3年って言うしね。」と思っていたら、ただでは転ばん、恐るべし社宅の住民達。
久しぶりに、心底びっくりしました 笑。
It's OK to be different. みんなと同じじゃなくてもいいじゃんー。郷に行ったら郷に従え、という言葉は好きですが、郷に行っても、自分らしさを忘れないようにしなくちゃ、と再認識した新・畑事件でした。